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東京六本木のビルでの自動回転扉で少年が亡くなったのは、確か一昨年の3月でした。今度は東京港区のマンションで、エレベーターに挟まれて高校生の尊い命が奪われました。


日常生活のなかで当たり前のように使われているエレベーターが、人の命を奪う機器と化してしまいました。報道によると以前より多数のトラブルが発生していたというではありませんか。


なぜ事故は防げなかったのでしょうか?


事故が発生した理由は2つあります。
1つに『ハインリッヒの法則※』という法則があります。


1:29:300


「1つの重大な事故がある陰には29件の軽傷な事故があり、
さらにその下には300件ものヒヤリ・ハットがある」というものです。

多数のトラブルが発生した時点で対策は執れなかったのか?



単なる犯人捜しではなく、真の事故原因の徹底的究明と今後の安全対策に万全を期してもらいたいです。その為にも製造会社、保守管理会社はもちろんのことエレベーターに関連する企業は過去のトラブル事例を捜査当局に情報を提供する義務があると思います。

根本的な原因究明することで、二度と起こしてはならない事故であって欲しいと思います。



2つめの構図として挙げられるのは、
気になるエレベーターの管理会社の存在。



エレベーターの管理会社は大きく「メーカー系」と「独立系」に分かれています。
メーカー系と言われるのは東芝・三菱・日立・松下などエレベーターメーカー系列会社で親会社から技術者や部品の供給を受けて管理する会社のことを言います。


独立系の管理会社は主にメーカーから独立・転職した人間の興した会社であることが多く、エレベーターのメーカーから部品の供給を受けて管理する会社です。



エレベーターメーカーには自社製を系列の子会社・管理会社で囲い込もうとしたために、独立系の管理会社には参入させずと、信用を失墜させるような行為をくりかえしてきた過去があります。



まずは、同じ土俵に立ち安全第一で競い合う環境づくりが大切ではないでしょうか。


建物内で自動ドアとエレベーター・立体駐車場は「動く」機械が人と接する場所。
言い換えると、不具合や対応で人身事故がありうる場所でもあります。
不具合が起こってしまった場合、管理会社の対応力が問われることになります。
問題解決までのプロセスを注意深く見ることも大切です。

管理組合は、エレベーター管理の内容をよく吟味し、「質」を見極める目が必要であると思います。




ハインリッヒの法則とは?

※法則名はハーバート・ウィリアム・ハインリッヒ(1886〜1962)に由来。
彼は、同一人物が起こした同一種類の労働災害5000件余を統計学的に調べ計算し、「災害」について「1:29:300」の数値を導いた。
その内訳として、「重傷」以上の災害が1件あったら、その背後には、29件の「軽傷」を伴う災害が起こり、300件もの「ヒヤリ・ハット(hiyari-hatto cases)」した危うく大惨事になる傷害のない災害が起きていたことになる。

なお、ハインリッヒは「災害」を事故と事故を起こさせ得る可能性のある予想外で
抑制されない事象と定義している。

災害を防げば傷害はなくせる。
不安全行動と不安全状態をなくせば、災害も傷害もなくせるという教訓を導く。




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